アマオケ生活

アマオケとの出会い

私はとりあえず音楽は続けたいと思っていたので、大学を卒業してもオーケストラは続けたいと思っていた。
地元にアマオケがあることは知っていたので、いろいろ調べてみることに。
そしたら、
地元アマオケでファゴットを吹いている人のHPを発見した。
見ていただければわかると思うが、その人のHPは非常にお下劣である。
私は、
「こんなお下劣な人が同じパートに居るならきっとうまくやっていけるだろう。」と思い、コンタクトをとることにした。
便宜上、ここではそのオケのことを「お下劣響(仮称)」と呼ぶことにしよう。

そして、私はメールで連絡をしてお下劣響の見学に行った。
そして、エロHPをやっているのびさんにであった。
第一印象は、普通のおっさんである。
あまりエロそうではない。
普段は真面目そうにしていて、ネットの中では変態なのか。なかなかやるな。と思った。

私が見学に行った日は田園の譜読み合奏であった。
2ndを吹いたが、4楽章のリズムの変則的なところが初見でよくわからずにいきなり捕まりまくってしまった。
なんか気まずいし、エロオヤジも実物はあまり面白くなかったので入団は見合わせることにした。
私は基本的に人見知りをするので初対面や知り合いの居ない集団は拒絶するのである。
次回の演奏会から参加すると言っておいたが、あとでやっぱりやめると言ってしまおう。ぐひひ。

そして、数ヶ月のときが経ったころ、突然のびさんよりメールが届いた。
「木星をやるので3rdFgのタダトラででてくれませんか?」
木星は好きだったし、まあタダで出演できるのでとりあえず承諾することにした。
木星はそれほど難しいところもなく無事本番を終えることが出来た。
本番が終わったら打ち上げの場で次回演奏会の乗り番を決めることに。
そして、気が付いたら団員になっていたのである。

アマオケでの生活

アマオケに入ってみると、今まで学生オケしか知らなかった自分には新鮮なことが多かった。
アマオケと学生オケの違いを以下にまとめてみよう。

ネタ アマオケ 学生オケ
年齢層 若者が少ない。40代以上がメインのようだ。 学生のみなので若い。
練習 指揮者やトレーナーの練習が多い。リッチだ。 学指揮の合奏が多い。貧しい。
技術 うまい人も居るが、あまりうまくない人も居る。 ピンキリ
人付き合い わりと希薄。 わりと濃厚
練習場所 家から近く車でいけて便利。 遠くて面倒くさい。東京だし。

こんな感じですかね。
他にも色々ありますが、とりあえずはこれぐらいで。

演奏会の歩み

・最初の演奏会

ホルスト 組曲「惑星」より木星 3rd

これはタダトラで出演。
演奏自体はまあまあ楽しかった。
短い曲1曲だけなので特筆すべき箇所はない。
今思えば早めに入団して田園か火の鳥に乗りたかった。

・2回目の演奏会

ヴェルディ シチリア島の夕べの祈り序曲 2nd
プロコフィエフ バレエ音楽「ロメオトジュリエット」より 1st
ブラームス 交響曲第3番 contra

大好きなブラームスの3番で初めてのコントラを経験。
意外に吹けるもので、なかなか楽しかった。
次にブラ3をやるときはトップを吹けるようになりたい。
ロメジュリはファゴットはブルックナーのように目立たない。
そして、唯一目立つ箇所を本番で間違えてへこんだ。
ヴェルディは、冒頭の音型が難しく苦労をした。
後に、楽器のせいでかなり吹きづらかったことが判明したが、それは数ヵ月後。

・3回目の演奏会

ドヴォルザーク 謝肉祭 降り番
シュトラウス ドン・ファン 降り番
ベートーベン  交響曲第3番「英雄」 1st

念願のベートーベンの交響曲でトップを吹くことが出来た。
今まで色々なしがらみでベートーベンやブラームスのトップを吹くことが出来なかったので念願がかなって感無量である。
最初は難曲を前にしてかなり怖気づき、演奏面でもかなりの迷惑をかけたが、最終的には自分でも納得が行く演奏が出来たと思う。
非常にいい経験となった。
今後もベートーベンでは積極的にトップを吹きたいと思う。

・4回目の演奏会

メンデルスゾーン 交響曲第4番「イタリア」 降り番
シベリウス 交響曲第1番 2nd

交響曲の2曲プロ。
最初はちょっと時間的に短いと感じたが、2曲プロでよかった。
シベリウスがかなりの難曲であり、オケ全体ではなかなかまとまらなかった。
本番でも事故が多発し、私も事故を起こしてしまった。
かなり悔いが残った演奏会となってしまったので、生きているうちにもう一度シベ1をやりたい。
本番は、全体としてはまあまあの出来だったと思う。

・5回目の演奏会

イベール モーツァルトへのオマージュ 1st
モーツァルト 交響曲第31番「パリ」 2nd
チャイコフスキー 交響曲第5番 降り番

本当はチャイ5のトップを吹きたかったが、パート決めをしたのがシベ1が終わった後だったので自己嫌悪に陥って控えめになってしまった。
しかし、考えようによっては滅多にやらない2曲をやっておいた方が絶対に貴重な体験だと思う。
生きていればチャイ5などやる機会はあと5回ぐらいあるだろう。
練習はこれからですよ。
怒涛のダブルタンギングをどうするかが課題だ。

という感じだったんですが、チャイコフスキーのトップを吹く人が退団してしまい、タナボタ的に私にチャイ5のトップが回ってくることに。
正直、私はまだチャイ5のトップを吹くほどの腕前ではないのでかなりの不安はあったが、「俺は第九のトップ吹くからチャイ5は吹きたくない」というのびさんの温かいお言葉によりチャイ5のトップを吹くことに決定。
しかも、「前半は今さら乗り番帰るのもよくないからそのままで行こう」という発言まで。
さすがにそれだと死んでしまうのでモーツァルトをのびさんに押し付けることに。
通常なら2曲もトップを吹くことはないのだが、そんな事情で2曲でトップを吹くことに。
が、のびさんはずるいので新しく入ってきた人にモーツァルトを押し付けていた。

なので、乗り番は

イベール モーツァルトへのオマージュ 1st
モーツァルト 交響曲31番「パリ」 降り番
チャイコフスキー 交響曲第5番 1st

ということに。

実際に練習を始めてみると今までで一番大変な演奏会だった。
イベールも短いが、かなり難しいフレーズがあるのでその四小節のためにかなり練習をした。
結局満足いくように吹けるようになったのは本番の4日前ぐらい。
チャイコフスキーはとにかくソロが多いし、そのソロが難しい。
プレッシャーに耐える精神力も必要であるため、かつてないほどの努力を要した。
一番自分で納得できなかったことは高音域の音程を安定させることと、音楽的な表現をすること。
この点を克服できればファゴット奏者として一皮向けるのではないだろうか。

で、実際の演奏会はまだまだ自分の理想には程遠いが、現時点の自分にとっては最善の演奏ができたのではないだろうか。
緊張も思ったほどしなかったので自信を持って吹けたのがよかった。
特に萎縮することなく、普段の練習と同様に演奏できたので悔いはない。
のびさんが横でポロポロ間違えているのを楽しむ余裕すらあったしw

・6回目の演奏会

ベートーベン フィデリオ序曲 降り番
ベートーベン 交響曲第9番「合唱付き」 2nd

あまりにも有名なベートーベンの第九。
4楽章に一部演奏不能な箇所があるが、聴こえないのでそれほど問題ではない。
それ以外の場所は音をさらうだけならそれほど難しくはなかった。
だが、やはりベートーベン。
木管セクションでのアンサンブルが極めて難解であった。
また、今回の指揮者はテンポがベーレンライター版にかなり忠実であり、かなり速いテンポでの演奏であった。
しかし、練習は大変であったが非常に楽しく、いい経験となった。
次回はぜひ1stを吹きたい。
本番での唯一の心残りは4楽章のオブリガード。
1st、2nd、低弦、主旋律でテンポがばらけてしまった。
多分我々のせいなんだろうけど。

・7回目の演奏会


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