ボラってどんな味?
釣りにおいてボラはかなり人気のない外道として扱われていますよね。大きなあたり、強い引き、それでも、水面に上がってきたのがボラだと「なあんだ、ボラかぁ」となってしまい。大抵の場合リリースされてしまいます。もっとひどい場合はそこらへんに捨てられたり。その不人気のひみつは「まずい」という事らしいです。しかし、この「まずい」というのは実際に食べた人はそれほど多くなく、あくまで噂の域を出ません。もしかしたら、ものすごくおいしいので、誰かが独り占めするためにデマを流してるのかもしれませんし。
そいうわけで、私はボラを釣ったらまず自分で味を確かめてみようと思っていました。そして、チャンスはやってきました。ボラがつれたのです。江ノ島の裏磯でサビキをやっていたときにかかったので「大型のサバか?」などと期待をしましたが、あがってきたのは45cmのボラでした。キープするのに多少勇気がいりましたが、とりあえずクーラーへ。8月に釣れたボラですけどね。
そんなわけで家に帰ってきてボラを食べようとして、驚きました。
生きてやがる
なんと言う生命力。1時間以上も水のないところで冷やされながら生きているとは。しかも、持ち上げるとぴちぴち動く。そしてクサイ。生き締めが一番だと思い、容赦なく頭をちょん切る。
頭だけでピクピク動いてるし、はらわたの中の心臓らしきものも動いてる。カコイイ。
生命の素晴らしさに浸ったところで三枚に下ろし、皮を剥きました。丸ごとの写真をとるのを忘れたのは後悔してます。ちなみに、皮を剥くのが大変でしたね。硬くてなかなか剥けなかった。
↓とりあえずおろした写真。
どうです、立派でしょう?まんなかの身なんてきれいな白身でスズキやイナダみたいです。これは味にも期待が出てきました。そしてお刺身へ
どうです、おいしそうでしょう?食べたくなってきましたか?そしていよいよ実食です。
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うまい!
たしかにうまい。うまいのでどんどん食べた。母にも食べさせたらうまいといっていた。
しかし、食べてるうちにだんだんくさくなってきた。最後の方はちょっと嫌になってきた。2切れぐらいでいいかも。
次は三枚におろしたときの中骨を焼いてみた。左下に見えるのは「ボラのヘソ」または「そろばん」と呼ばれる珍味。砂肝みたいな見かけで味もそんな感じ。ボラの珍味はカラスミだけじゃないんですよ。
やきあがりました
どうです。おいしそうでしょ?ウルメが。
とりあえず、「ボラノヘソ」を頂きます。
うん、おいしい。コリコリしてて珍味ですな。続いて中骨の塩焼き。身が結構ついてます。
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くさぁ〜い
これは強烈です。確かに魚のうまみがありますが、それを打ち消すぐらいの泥臭さです。
ウーン、ちょっと塩焼きはいただけませんねえ。食べてから数時間胃の中に泥臭さがのこって気持ち悪かったです。どうしよう、あと5切れも切り身が残ってるのに。
ネットで調べたところ、味噌漬など、味噌系の味付けをすると臭みがごまかされてそれなりにうまくなるらしいです。さらに、数日間冷蔵庫で寝かせると臭みが消えるそうです。熱海の安旅館ではそうしたボラを真鯛と偽って出しているらしいです。というわけで、残りの身は冷蔵庫で眠っています。残りの身がおいしくなれば、これからボラは全部キープできるんだけどなあ。
後日談
結局、ムニエルで食いましたよ。味は・・・。一口くってちびまる子ちゃんの縦線が顔に出た。
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