今なぜゴンズイか?
ゴンズイの旬
寒ゴンズイ釣りの釣り方・仕掛け
寒ゴンズイの釣り場
ゴンズイ取り扱い方(オススメ)
ゴンズイの料理
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今なぜゴンズイか?

最近ゴンズイが釣りのターゲットとして注目を集めていることはご存知だろうか?
釣り人ならば、ゴンズイの名前ぐらいは聞いたことがあるだろう。

毒の棘を持つ有害魚と言うのが一般的な認識ではないだろうか
釣れてもハリスを切って逃がしてしまう人や、酷い例では堤防に置き去りにしてしまう人も居るだろう。
しかし、ゴンズイが
非常に美味であることはあまり知られていない。
いや、あまり知られていなかったと言ったほうがいいだろう。
現在、ゴンズイの汚名は着実に晴れてきている。
毒の棘さえ気をつければ大変有用な魚であり、釣りのターゲットであるのだ。
私がゴンズイ釣りに目覚めたきっかけは、昨年、タチウオを狙っていたときにたまたま居合わせたあの有名な
「ゴンズイの汚名を晴らす会」のお二人に遭遇したことだ。
そこで私はゴンズイ釣りの第一人者よりゴンズイ釣りの手ほどきを受けたのだ。
そのときに釣ったゴンズイがあまりにも美味であったため、私は本格的にゴンズイの道へ進み始めたのである。

ゴンズイの旬

ずばり、ゴンズイの旬は冬である。
冬場が最も脂が乗り、肉の臭みも消え、最上級の味を楽しむことができる。
なので、私がゴンズイを狙うのは冬場だけだ。
夏場のゴンズイは脂が乗っていない上に、臭みも若干強くなる(これはこれでさっぱりしていてうまいのだが)。
ここで考えて欲しい、あなたは「ゴンズイなんて勝手に釣れるぜ!」と思ったかもしれないが、冬場にコンスタントに良型を数釣り上げることはできるだろうか?
ぜひ試してもらいたい。
冬場はゴンズイが深場へ移動するので旬のゴンズイをコンスタントに釣り上げることは意外に難しいのだ。

寒ゴンズイの釣り方・仕掛け

@落とし込み
基本的に夜釣りで狙う。冬の夜釣り。寒いぞ〜!

竿
竿はより広範囲を探ることができた方が有利であるので、ある程度の長さが欲しい。
私は5.3mの1.5号磯竿を使用している。
実際は3mもあれば十分であろう。
ゴンズイは竿は何でもかまわないが、やはり微妙なアタリを取り合わせて釣るのが楽しいだろう。
引きも楽しめる点からも、軟調の竿をオススメしたい。

リール
落とし込むだけなので何でもいい。

仕掛け
ゴンズイ自体はそれほど強い引きではないが、夜釣りであるため思わぬ大物外道(ウツボ、カサゴ、クロアナゴ等)が掛かることが考えられるのである程度ゴツイ仕掛けがいいだろう。
基本は、胴突き1本針で十分だ。
5〜8号程度の錘を下につけ、10cm程度上にエダハリスを出す。
エダハリスの長さはあまり長すぎない方がトラブルが少なくて釣りやすいだろう。
特にこだわる必要はないが、私は道糸ナイロン4号、ハリス3号、針チヌ3号を使用している。
ゴンズイは口も大きく、ハリスの太さも気にしないので細仕掛けにこだわる必要はない。

慣れてきたら2本張りにして2点掛けを狙ってみるのも楽しい。
こつを掴めば誰でも数釣りができる釣りであるので、自分なりにルールを決めて釣ると楽しいぞ。

例)針を飲み込まれたら海に飛び込む。

エサ
エサはイソメ類かオキアミがいいだろう。
身エサだと極端に食いが落ちる。
イソメ類の場合、エサが針に残るのでほとんどエサを消費しないですむ。
が、アオイソメ1パックを買った場合大量に余るのでオキアミをブロックで買って少しずつ解凍して使うのがコストもかからなくていい。
裏技として、塩イソメを作り、それを持ち歩くという手がある。
塩イソメならば保存も利くし、少量持ち歩くことも可能だ。

釣り方
なるべく水深のある場所を探す。
まず仕掛けを底まで落としたら5cmほど浮かせよう。(根掛かり防止のため)
そして、そのまま待つ。
基本的に向こう合わせでもかまわないが、やはりここは微妙なアタリを掴んであわせよう。
竿先に微妙な重みを感じたらすばやく合わせよう。
そうするときれいに口元に針掛りして針が外しやすい。
仕掛けを放置すると針を飲み込まれてしまい、針を外すときに危険が伴う。
落とし込みで狙う場合のポイントとして、
同じ場所で釣り続けるということが挙げられる。
実際にゴンズイ釣りをしてみると分かると思うが、釣り始めはそれほど釣れないが、時間が経つほど入れ食いモードになってくる。
これは、同じ場所で手返しよく釣ることでコマセ効果がでてゴンズイがよってくる為と思われる。
なので、2、3人で釣ればより効率的に釣ることができるだろう。

A穴釣り
昼間でも狙うことができる。落とし込みほど数は出ないが、気軽に楽しめる釣りだ。

竿
テトラポットでの穴釣りであるため、2m以下の短竿が使いやすい。
私は上州屋の880円1.8mの竿を使用している。

リール
落とし込むだけなのでなんでもいい。お金に余裕があれば小型の両軸なんかいいかも。

仕掛け、エサ
落とし込みと一緒

釣り方
テトラポットのなるべく水深のある場所を狙おう。
この釣りの場合、カサゴ、メバルなどの外道が混じることがある。
仕掛けを底まで落とし込んだら落とし込みと同様に根掛かりしないように浮かせてアタリを待とう。
エサを小刻みに動かしてアピールしてもいい。
一つの穴で数分粘ってあたりがなければ別の穴に移動しよう。

 外道にカサゴとダイナンギンポが混ざってしまっている。


この釣り方の場合、数の出るポイントがかなり限られてくる。
ゴンズイのメッカである湘南海岸でもゴンズイをコンスタントに釣ることのできるテトラは少ない。
頑張って自分だけのマイポイントを探そう。


寒ゴンズイの釣り場

ゴンズイを釣る場合、釣り場環境というものを考慮に入れるべきである。
例えば、河口部などでは非常に数が出るが、そのような場所のゴンズイは臭みがあっておいしくない。
なるべく水質のいい場所を狙おう。
なるべく川から遠い場所を探そう。
夏はどこでも釣れるゴンズイであるが、冬場は深場に移動する為より深いポイントを探すことが重要だ。
ゴンズイのメッカといわれる湘南海岸でもそのような冬場にコンスタントに良型が釣れる場所を見つけるのは難しい。
ゴンズイの聖地としては小○、△越、□ノ島が有名であるが、ずばり寒ゴンズイを狙うなら穴釣りで小○、落とし込みで□ノ島だろう。
江ノ島といってもかなり広い。爆釣ポイントはごく一部だ。
堤防、表磯、裏磯。
江ノ島を一周して自分だけのマイポイントを発掘しよう。
夜の磯は危険であるため、ヘッドライト、スパイクシューズ、ライフジャケットは必ず身に付けよう。
メバルの一級ポイントに入り、後から来たメバル狙いの人の恨めしそうな目を尻目にゴンズイを釣りまくるのもいいだろう。

これは1月のほんの1時間半の釣果だ。
1匹釣るごとに捌いていたので効率悪いが、ひたすら釣り続けていればこの倍以上は釣れただろう。20〜25cmの良型だ。

ゴンズイの取り扱い方

よくメゴチバサミなどでゴンズイを掴んでいる人が居るが、めんどくさいし、却って危険である。
ここでは安全で手軽なゴンズイの扱い方を紹介したいと思う。

ここでは死んだゴンズイを使って再現しているが、実際には釣り場で生きたゴンズイに対して行う。

 赤で囲ってあるところにとげがあります。根元から切ってしまおう。

まず、写真のように親指を口に入れて掴む掴み方(バス掴み)をマスターしよう。
バスつかみをすれば、ゴンズイの3箇所のトゲはささらないので安全だ。
最初はバスつかみをするのに抵抗があるかもしれないが、慣れないうちは足でゴンズイの下半身を踏みつけて、ハリスを引っ張り、ゴンズイとハリスが一直線になるようにするとやりやすい。


バスつかみをしている間に、もう片方の手でハサミを持ち、3箇所のトゲを根元から切ってしまおう。
根元から棘を切ってしまえばもう安全だ。
そして、ゴンズイは死ぬと内臓の臭みがすぐに身に移ってしまう。

 
なので、すぐにハサミで頭を切り落として内臓を出そう。煮付けにするときは頭を付けたまま持ち帰ってもいい。
面倒くさかったら棘だけ切ってバケツで生かしておき、帰るときにまとめて内臓を出してもいいだろう。

ここで注意して欲しいことですが、指などに傷がある場合、ゴンズイの粘膜の毒が傷口に入ってちょっと痛いです。
また、何十匹も捌いていると親指がだんだん痛くなってくるので、それが嫌な人はダイソーで売ってる指サックをはめるとよいでしょう。

また、今回写真は載せてませんが(いずれ載せます)背骨を上から切断し、頭を引っ張ると内臓がしゅるしゅる出てきて楽に捌けるぞ(サバ折り法というらしい)!

ゴンズイの料理

煮付け

オーソドックスであるが、簡単でおいしく食べられる。
この場合、好みで少し味噌を加えてみてもおいしい。
調理法は他の魚の煮付けと同様でかまわない。
カレイに似た非常に上品な味で10匹ぐらいすぐに食べてしまう。
煮付けの場合、頭を付けたまま調理するとよりおいしい。

 鍋いっぱいのゴンズイ

あと、アノ有名な「ゴンズイの汚名を晴らす会」の会長様によれば、煮たゴンズイの鰭がおいしいのでぜひ食べて欲しいそうです

>書こうと思いつつほったらかしのひとつだったのが
>「ゴンズイの通な食べ方」だね。
>特に煮付けやキムチ鍋なんかは、絶対鰭ごと食べるべきだね。
>鰭を覆うあの旨味の塊なもちもちねっとり表皮と、細かいポリポリ感の織成すゴンズイハーモニー。
>それはまさにゴンズイ玉の中にダイブしたものにしかわからない境地。
>あ、なんか言ってることわからなくなってきた。

だそうです(w

一夜干し

20cm以上(できれば25cmクラス)のゴンズイを開いて、ごく少量の塩を振りかけて一晩外に放置しよう。
煮付けとは違ったおいしさがあります。
なんと言うか、似た味の干物がないんですが、うますぎです。
良型の寒ゴンズイが釣れたらぜひ試してみてください。

 

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