ドッペルロア購入までの歩み

わたしは学校の備品であるソノーラのファゴットを吹いていた。しかし、その楽器は非常に状態が悪く、音程も取りにくかった。演奏会を2ヶ月をに控えて、わたしは楽器を購入する事を決断した。とは言っても、金持ちのボンボンでもないし、楽器を買ってくれるような親もいないのでどうしても金額は制限されてくる。候補はアマティ、シュライバー、ドッペルロアにした。それぞれの楽器に長所短所がある

            

メーカー 長所 短所
シュライバー 音程、音色ともに安定していて
吹きやすい
高い
アマティ 40万で買える
キー装備が充実
取りにくい音があった
音がきれいじゃない
ドッペルロア 安い
音程がいい
音がきれい
キーが少ない
キーが貧弱
キーが銀メッキじゃない

まずはJDRに行ってアマティの試奏をした。吹いた感じとしては、吹奏感はよいが、音色がしっくりこなく、納得できなかった。また、Fis、G、Gisがかなり高く、音程を取るのに苦労しそうだったのであまり乗り気にならなかった。一応保留。

次にドッペルロアの試奏をした。ちなみに、ドッペルロアはネットでの高い評価から興味があり、竹田さんに電話をしたところ是非試奏して欲しいという事なので、試奏しににいった。試奏したのはまだ名前も決まっていない新製品で、竹田さんの自信作だった。今までのドッペルロア2000の問題点を改良してあるらしい。ショートタイプなのと、トーンホールにチューブが通してあるので腐らないらしい。他にもあったと思うけど忘れてしまった。試奏した感想だが、まず音色がきれいなのが驚いた。柔らかいファゴットらしい音色。ドイツ系の音色だ。そして、音程も非常に取りやすかった。この時点で予想をはるかに上回るよい状態であった。実は、この楽器当時はまだ未発表で、発売の3ヶ月ぐらい前だった。しかし、それまで待つと演奏会には間に合わないといったら特別に発売前に売ってもらえることになった。まだ値段は未定だったが、19万8000円の楽器を買うつもりで来たのだから、ということで19万8000円の一割引で売ってくれる事になった。わたしはとにかくうれしくて、その場で購入を決めてしまった。
 その数ヵ月後、信州まきたばの会のパンフレットに新しいドッペルロアの広告が載っていたが、ドッペルロアsuperという名前らしく、値段は25万円だった。竹田さんありがとう!

ちなみに、中古のシュライバーはドッペルロアを買いに行った時に在庫があったので試奏させてもらった。結局、新品のシュライバーは試奏しなかったが、満足して楽器を購入する事ができた。竹田さんいい人ですねえ。ファゴットを普及させたいという情熱には本当に頭が下がります。
 ちなみに、オケで使用していますが、現在のところ全く問題なく使用しています。

ドッペルロアの問題点

色々とドッペルロアを褒め称えましたが、問題点も多少はありました。第一に気になったのがキーの貧弱さです。キーのつくりが粗くなんか頼りない感じがします。また、メッキが銀ではないのできちんと手入れをしないとさびやすいです。また、キーが少ないので曲によっては不具合がでてくるかもしれませんね。その後、ドッペルロアエクセレントという機種も発売されたそうですが、その機種は銀メッキで、キーの数も多いらしので、これから購入する人はドッペルロアエクセレントのほうがいいかもしれませんね。ただ、省いてあるキーは竹田さん曰く「プロでも使わないようなキー」だそうですし、実際わたしもキーがたりなくて困った事はありません。

また、これは不確かですが、JDR、アクタスなどでは修理、調整を受け付けるかどうかが微妙ですね。私はこれらのお店で見てもらったことはないのでどうだかよく分かりませんが。ただ、首都圏に住んでいるなら直接竹田さんにおねがいすれば修理はしてもらえるので問題ないと思いますし、ドッペルロアを販売しているお店なら修理も受け付けてくれるはずです。なので、これらの事はあまり気にしなくてもいいと思います。緊急の場合は某Yさんも見てくれると思いますよ。

 

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